こんにちは。工務の根岸です。
突然ですが、階段の話です。
二階建ての住宅を建てるときに必要な要素はたくさんありますが、設置する場所や施工方法によって最もおうちの印象を左右するものといったら、階段ではないでしょうか。
建築家の設計では、空間を自由に操って、住宅に必要不可欠な階段さえもまるでインテリアの一部のように素敵なアイキャッチとなっている例がたくさんあります。
以下、私の好きな弊社の施工例をご覧ください。
他にもたくさんの施工例があるのでぜひチェックしていただきたいのですが、ここに共通点があることにお気づきでしょうか?
それはズバリ「スケルトン階段」です。※ストリップ階段とも言います
スケルトン階段の良さは、壁で仕切らずに設置できるので空間を軽やかに、広々と演出できること、上階からの光を取り込めること、階段を通して暖かい空気を上階に送ることができること、などたくさんのメリットがあります。
ただメリットがあればデメリットもあり・・・、特に施工中や施工後にお施主様にご相談をいただく事が多いのが、
「手すりや段板の隙間が危ない」「足を滑らせたらこわい」
ということです。
前置きが長くなりましたが、先日、施工後6年ほどのお客様より、スケルトン階段に落下防止の策を打ちたいというご相談をいただきました。
家は住む方のライフスタイルによって、必要な要素も年々変化するもの。
今回のお施主様は、生まれたばかりの赤ちゃんがたびたび遊びに来るので、階段を上っては危ないという事でのご相談でした。
お施主様の中にはご自身でネットなどを購入されてDIYで設置されている方もいらっしゃいます。
後で取り外すことを想定すると、簡単に設置できて、取り外しも簡単なものが良いですよね。検索するとたくさんでてきます。
今回は、せっかくご相談いただいたので、できるだけ空間の印象を変えずに設置する方法を考えました。
段板の隙間の寸法を測り、全ての段板の隙間に合わせた寸法のネットをオーダーしました。
ナイロンクリップのパーツでひとつひとつビス止めしています。これはご自身でなさるにはちょっと面倒ですが、少し時間を掛ければ問題なく施工できます。
手摺のネットは販売店の推奨の方法で、ロープでぐるぐると巻き付けています。
単純な方法ではありますが、空間のスッキリした印象や、空気の流れを損なうことなく施工できたと思います。
もし設計段階からこだわりたい方には、スチールで下地を作っておいて、透明なアクリルのパネルやポリカ板を貼ることもできます。
この方法だと、より空間のデザイン性が高まりますね!
どんな方法が良いか悩んでいる方はぜひご参考になさってください。
現場からは以上です。