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泣いた話

2021年5月14日

こんにちは。家のコトは生きるコト※ クレアホームの滝島です。

さて今日は私事ですが、ひさ〜しぶりに大泣きしてしまった、ちょっと恥ずかしいお話です。

 

毎日使っているためか、普段あまり意識していなかったのですが、ある日“皿“が割れました。

不思議ですが、いつから、なぜ、その皿が家にあるのか全く覚えていないのですが、

自分で買った記憶も無いので、恐らく頂き物です。

ジノリの「クリッパー」シリーズの26センチほどの大きさの小旗とロープの可愛い柄です。

柄が可愛すぎて困ってしまうため、仕舞い込んでしばらくは使っていない期間もあったと思うのですが、

ここ数年は食卓に上がる機会が多くなっていました。

というのも、あるハレの日に使ってみたら、テーブルに乗せた時に華があってなんだか可愛いなと思えたからと、

表面の微妙なカーブが滑らかで美しい事に気がついたときに、心動かされたからでした。

私は、元々普段から使っている特定の食器や焼き物には思い入れはあるものの、

しまいこまずにどんどん使うタイプなのですが、特別な器の扱いには自分なりのルールがあって、

他とまぜずに単独で洗うとか、

シンク内には置かないとか、

両手で扱うとか、

とにかく「気持ちを疎かにしないで扱う」様にしていました。

ところが最近コロナの影響で、家族の在宅時間が長いため、

必然家事の分担をみんなでする事が当たり前になってきたある日「その時」がやってきてしまいました。

 

洗うときにシンク内で、ガチャンと(夫が)涙。

 

家族には「自分だけの心の中の一人ルール」は、黙っていても伝わらなかったという事だなぁ〜

もっと早くにきちんと、大切である事を言えば良かったなぁ〜と反省しきりですが、

覆水盆に返らずでございます。

考えればもっともな事で、

故意にやった訳では無いとわかっているときは、形あるものは壊れるからと、

特段気に留めないのが常ですが、今回は何故か、割れてしまった時、

自分でもびっくりするくらい子供みたいに大声で泣いてしまいました。

 

思った以上に好きだったみたいですこの皿が笑。

 

残念というより、“大切な子”が、雑に扱われてしまったことへの怒りと、

せっかく延ばした髪をいきなり後ろからバッサリ切られてしまったような

悲しい気持ちで心がいっぱいになったのでした。

 

人それぞれ、「大事なもの」は違います。夫婦でも親子でも友達でも皆違います。

例えどんなに偉い人から“価値はない”と言われても、“カッコ悪い”と言われても、

自分が好きで満足して愛でていられればそれでいい。いや、“それがいい”のだと、改めて思いました。

そして時に、自分自身の感情にも気が付かないことがあることがわかりました。

 

その後、ワンワン泣く私を慰めにきてくれた娘は、何か深い思い出の品か、

大事な方からの贈り物なのかと思ったらしいのですが、私の「ただ好きだった」という言葉で、

新しい皿を買えばいいのではと思ったらしく探してくれました。

しかし残念ながらジノリでは廃盤で正規品では買えない事が判明。

そこで彼女はメ○○リで探し出し、即座に注文したところ、

サイズが違っていたことに気づき再度検索。すると今度はなんと2枚組だったらしい….

 

結果、一枚だった皿が、割れて現在は3枚になりました。…….というお話でした。

因みに、即座にメ○○リで検索する娘に対して、

泣きながら私が考えていたのは以前から興味があった

「金継ぎ」しちゃおうかな〜、でした。

発想の転換も、新しい世界への扉が開く時、だったりするかも知れません。泣いてても意外と冷静笑。

あなたの身近にある大切なもの、気がついてますか?

 

※「家のコトは生きるコト」とは、生活哲学家である 

故 辰巳渚 が主宰する「家事塾」の理念です。筆者は家事塾での学びをもとに記事を書いています。

 

 

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