こんにちは。家のコトは生きるコト※ コーディネーターの滝島です。
「家を建てる」とき「暮らしをつくる」を意識して、暮らし・家事の目線から「いえのこと」を考え、お施主様の理想の家づくりのお手伝いをしております。
「家が欲しい」と思うタイミングは、建物(建築)好き(例えば私は何度でも建てたいと思っています笑)でない限り、一生の中でもそうそう何度もある事では無いと思いますが、きっとそう思う時はその人にとって、人生の中の「幸せな時」なのだろうといつも思います。
例えばお子様が生まれそう、生まれたばかり、大きくなったお子様の個室が欲しい…などなど、自分だけではなく子供たち(次の世代)の将来を考えた時が、実際に家を建てるという行動に移すきっかけの一つになっているのではと思うのです。ご来社頂く赤ちゃんが多いため実感しております。笑
『家事とは生きること』※
「家事とは次の世代につなげる文化』※
暮らしを包む家には、生きるコトの様々な文化が含まれているのだという事に気がついた時、私の子供はすでに中学生でした。ああ、なんと勿体無い事をしてしまったかと、それまでの何も考えずに悩みながら子育てしていた自分を気の毒に思ったものですが、そこを境に自分の心の持ち方(方向性)がはっきりしたためか、気持ちが楽になりました。
つまり家の事を伝えるコトそのものが大切なので、それ以外の事はそんなに神経質にならなくていいのではと気がついたのでした。
回りくどい話をしていますが、自分達(親)の「家」についての様々な思いや在り方は、子供に生きるコトを伝える大きな役割を果たすのではないかと、思っているということです。
….という事で、今日は”子供目線”で「家」にまつわる絵本をご紹介しようかと思います。ぜひ家のコトをお子様と考える機会にしていただければと思います。
[三匹のこぶた]
言わずと知れたお話で、幼い頃に誰もが読んだ事があるのではないでしょうか。大きくなったら頑丈なレンガの家を建てたい!と思ったのと同時に、家は「自分達を守るもの」という強烈な印象を与えてくれました。どんな家が良いか沢山悩んで時間をかけて建てた家は強かった、ともいえます。
[三匹のくま]
3匹のくまが住んでいる森小屋に女の子が迷い込み、大きいくま、中くらいのくま、小さいくまそれぞれのサイズの家具や食器がある中で、女の子は自分にピッタリの小さいサイズのお粥を食べて、小さいサイズの椅子を壊してベットで寝てしまいます。小さい子供にとって自分のサイズのモノがあるという事は、認められている気持ちになるのと同時に、本を読むことで自分の生活に置き換えて想像できるのだと思います。
[きょうはなんのひ]
朝学校に行くまみこから、「きょうはなんのひだか、しってるの?……しらなきゃかいだん三だんめ」といわれたお母さんが、家の中をぐるぐると周ることに・・・「ザ・昭和の家」と呼べそうなリアルなお家が舞台でとても素敵な家族のお話です。大人が読むと懐かしく感じられることでしょう。
[かきねのむこうはアフリカ]
ぼくの家には小さな庭と物置があって、ご近所さんもみんな同じように使って住んでいるけれど、ある日アフリカ出身のおとなりさんが住みはじめ、物置を壊し始めました・・・
文化が違えば、家の造りも住み方も変わることはわかってはいるものの、すぐ近くで変わっていく家をあきらかに怪訝な様子で見ているご近所さんに対して、偏見を持たない興味津々な”ぼく”とおとなりさんのユーモアたっぷりなお話。人種や文化の違いについてあらためて考えさせられます。
[いるのいないの]
これは驚くほど怖い「怪談絵本」です。読み聞かせをしたら、一緒に聞いているお母さんから悲鳴が聞こえたことがあります。(子供は意外と平気だったりします笑)舞台となる家はかやぶき屋根の天井が高くて、木で出来ている古いおばあちゃんの家です。昔の家は家のどこかが必ず暗くて、子供にはとても怖いものだったなと思い出しました。
以上、ご興味あればぜひ!次回もお楽しみに!
※「家のコトは生きるコト」とは、生活哲学家である 故 辰巳渚 が主宰する「家事塾」の理念です。筆者は家事塾での学びをもとに記事を書いています。