2人目のお子様が産まれる時に購入した文京区のマンション。
息子たちも中学生と小学校高学年になり、個室をご所望されたタイミングで奥様がリノベーションを決意されました。

マンション特有の天井や壁の凸凹を一掃するため、フルスケルトンでのスタートとなったこちらの工事では、
成長期の兄弟と高身長のご主人、主婦の奥様の4人が、限られたスペースで心地よく暮らすために、
壁厚や天井高は最善の寸法を求めてギリギリまで検証を重ねました。

キッチンの天井は、どうしても出てしまう梁の形状をうまく活かして天井を下げ、羽目板を張って、目に心地よい木天井に。
床も石目調でありながらお手入れしやすい塩ビタイルに変え、ワンランク上の設備を備えました。
使いづらかった配置は整えられ、コックピットさながらの使い勝手の良いキッチンに生まれ変わりました。

裁縫上手な奥様のための寝室兼工房に設けられた、職人手作りの室内窓は、風通しと明るさの確保を兼ね備えた縦軸の回転窓とし、その素敵な風合いはこの家一番のフォーカルポイントにもなりました。
兄弟の念願の個室は、シンプルながらオープンクロ―ゼットも完備、各々のイメージで色を選んだダイアトーマスの塗り壁と無垢の床材で、洗練された空間に。
洗面室やトイレ、ランドリースペース、玄関わきに設けられたファミリークローゼットにも十分な収納を確保しました。

シンプルな間取り構成、限りある空間ながら、各所の機能性にこだわって住まいを居心地よく整え、お持ちの家具の設えに合わせて、各所に木の無垢材や集成材を使用することで、
温かな印象もたっぷり感じられる、成長していく大人家族に居心地の良い家となりました。