皆さんこんにちは。
さて、現在建築中の現場にて気密検査を行いました。
お施主様の了承が得られましたので結果をご紹介致します。
気密検査とは?
木造住宅の場合、かなーーり雑な言い方をすると【柱と板を合わせているだけ】なので、
必ず隙間ができます。これは在来工法・ツーバイ工法問わず共通です。
(もっとも鉄骨造などは工法上、木造住宅よりもはるかに隙間が多くなりますが・・・。)
住宅全体の隙間の量を測定するのが気密検査です。
隙間の量で何が変わるの?
イメージとしては発泡スチロールの保冷箱を想像して下さい。
その中に暖かい物(もしくは冷たい物)を入れたとします。
発泡スチロールに鉛筆で何か所も何か所も穴を開けたとします。
穴が多ければ多いほど、保温性能は低下し、穴が少なければ少ないほど保温機能が向上します。
次にストローを想像して下さい。
ストローには入り口(液体側)と出口(口に付ける方)の2か所しか穴が開いていません。
当たり前ですが、そのおかげでジュースなどを飲むことができます。
では、ストローの途中に穴が開いていたらどうでしょう?
上手くジュースを飲むことができません。
実は先ほどの発泡スチロールやストローはどちらも現在の住宅を指しています。
現在の住宅には断熱性能だけでなく、効率的な換気性能が求められるためです。
気密試験は具体的にはどうするの?
布団圧縮袋をイメージしてください。ビニール袋に布団を入れ、掃除機で空気を吸いだすアレです。
あれと同じことを住宅にて行います。
窓の一部に空気を吸出す機械(上記の掃除機に該当します)を設け、一気に空気を吸出します。
ビニール袋に該当するのは、もちろん家そのものです。
メガホンみたいな装置が空気を吸出す装置です。
結果について
いわゆるC値という結果にて表記されます。
今回の結果はC値=0.4㎠/㎡!! 総相当隙間面積αA=54㎠
家全体の隙間をすべて足してもスマートフォンの半分程度の大きさとなります。
これがどれくらいの数字なのかわかりづらいですね。
下記のリンクサイトが非常にわかりやすいのでご紹介。
株式会社丸山工務店さんが製作された【ハウスメーカー29社の気密断熱性比較のサイト】
今回の数字がいかに優れた数字であるかがわかります。
こちらのお宅では東京ゼロエミ住宅取得のためサッシを樹脂窓に変更しましたが、
それ以外は当社の標準仕様のままとなっております。
なお、C値は現場1棟1棟異なります。
まったく同じ間取りの家を建てても職人の技術により結果は異なります。
そういう意味でも職人の腕の良さにも改めて気づかされると共に、
当社の普段の家づくりが数字でもいい結果で見えたことは非常に嬉しいことですね。