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【荻窪の家】 通気工法とは?

2019年2月25日

みなさんこんにちは。

今週末には早くも3月となりますので日中は暖かい日も増えてきましたね。

さて、【荻窪の家】ですが順調に工事が進んでおります。

今回は出来上がるとその姿が見えなくなってしまう【通気部分】についてお話します。

 

当社では全棟【通気工法】を採用しております。

はて?通気工法って?となりますよね。言葉では説明が難しいのでイラストでご紹介。

上記イラストは住宅を簡略的に書き、縦にずばっと切った断面です。

人が室内で生活すると様々な湿気が排出されます。呼吸や家電製品がその代表です。

余計な湿気をいかに外部に排出するかが建物の寿命に大きく影響します。

イラストを見てわかる通り、当社では様々な場所から湿気を排出できるような仕組みを採用しています。

実物を見ながら解説していきましょう。

 

まずは床下から。

当社では1階床下は外部空間と考え、通気基礎パッキンによる全周通気を採用しております。

先日の土台敷の際に木材の下に黒いパッキンが見えたかと思います。

これが通気パッキンです。目線を落とし、横から見てみましょう。

この通り。奥が透けて見えるのがわかりますか?

これを玄関土間・浴室以外のすべての箇所に設けることで、いつでも・どこからでも新鮮な空気を

1階床下に取り込むことができます!!

床下の湿気は家の天敵シロアリの大好物!!そんなものを与えては絶対いけません!

 

次は外壁部分です。

当社では建物下部に空気の取り込み口を設けております。

赤線部分が取り込み口。ではこの内部はどうなっているでしょう?

外壁の中は【胴縁】と言う通気スペースを確保する材料が設けられています。

シルバーの部材(透湿防水遮熱シート)に直接付いている赤身を帯びた木の事です。

≪透湿防水遮熱シートについては後日説明します≫

胴縁の厚みは18mmほど。この木に外壁材の下地となる材料を貼っていきます。

つまり外壁内部には常に18mmの通気スペースが確保されていることになります。

先ほどの入り口から入った新鮮な空気は物理の法則に従い、建物上部に進みます。

その際に室内から排出された余計な湿気も一緒に運んでいきます。(一番初めのイラスト参照)

 

では建物上部にあたる屋根部分の通気はどうなっているでしょうか?

屋根は【垂木】と【野地板】という下地から成り立っています。

↑↑↑↑この4cm×6cmの木材が垂木です↑↑↑

この材料の上に野地板と呼ばれる合板を貼っていきます。

合板の横、垂木と垂木の間にスポっとシルバーの部材がはまっています。

これが小屋裏通気です。

↓↓↓室内側から見るとこんな感じ↓↓↓

先ほど外壁の中を通って上がってきた空気がここを通って更に上部【屋根水上】に向かいます。

その先がつまり出口です。

なぜでしょう?なぜか写真が90度回転してます。何をやっても直りません。謎です。

アナログ人間の限界です!!申し訳ありませんが90度時計回りに回転させたイメージで見てください。

このように建物の最も高いところに換気出口があります。

地面付近から入った空気は建物の最も上部から抜けることで建物全体の湿気を排出する仕組です。

(もちろんこの部材には雨が侵入しないような仕組みが内部で取られています)

 

仕組み自体は物理の法則を利用した単純な物なのですが、

私の文章力の拙さで随分と長い説明になってしまいました。

ずっと理系だった悲しいところです><

ご不明点などございましたら、メール等にてお気軽にご相談ください。

 

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