皆さんこんにちは。今日は随分と暖かく感じる1日でしたね。
現場での打ち合わせも寒さに震えることが無かったので助かりました。
それでは先週に引き続き【荻窪の家】上棟編パート2です。
上棟作業の第1段階【荷受】
その名の通り【荷物を受け取る】から始まります。組み立てる材料がなければ当然作業が始まりません。
ただ、受け取るだけでなく、どう配置したら建物が効率よく建てられるか。経験が問われます。
正面の男性の右足元の材料から何か飛び出しています。近づいてみましょう。
飛び出した金属金具。これが当社の特徴のひとつ【耐震金物テックワンP3】です。
通常の在来工法と何が違うのかというと
通常は柱と床を支える梁を固定するために、柱に大きな欠き込みが必要となります。
欠き込み部分はイラストを見てわかる通り、柱が半分以下になっています。
地震の時もここから柱が折れてしまい、建物倒壊へと繋がります。在来工法は地震に弱いと言われた所以です。
そこで当社では全棟【在来軸組工法+耐震金物テックワンP3】というハイブリッド工法を採用。
通常の在来工法とどう違うのかというと
こんな感じです。(写真は株式会社タツミから転写しています)
柱への欠き込みもなく、弱点と言われた接合部も重量金物でガッチリ固定!!
等身大実験でも阪神大震災と同じ震度7でも揺らしても倒壊しないことが確認されている
非常に堅固な造りです。見るからに安心感が違います。
上棟の話に戻りましょう。
上棟の第2段階は【組立】です。
荷受けをした後は結構アナログに人力で組み立てていきます。
柱を持ち上げ各金物に差し込んでいきます。
建物の外郭から立て込んでいくと作業がしやすくなります。
そうこうしていると、あっという間に1階部分の柱が立ちました。
現場にもよりますが2時間程度。こんな感じでドンドン進んでいきます。
あっという間に2階の床も完成!!上に見えるのが2階の床です。
あとは【第1段階】と【第2段階】を交互に繰り返していきます。
搬入しては、組立て。組立ては、搬入しての繰り返し。
一見先ほど同じような写真に見えますが、実はこちらは2階部分。
2階リビングになるところから北側を見ているところです。
今回のお宅は収納量確保のために小屋裏収納があるので、上部に見えるのは小屋裏収納の床部分です。
小屋裏収納とは天井高さを1.4m未満にする代わりに、
ある一定規模までは容積率算定の床面積に加算しなくてもいいという特別ルールが設けられています。
限られた面積で収納スペースを確保するためには有効な手段です。
さてさて。
こんな感じであっという間に建物の全景が見えるようになりました。
今回の現場は前面道路幅員が4mを切っていることもあり、資材搬入をかなり小分けにしたため、
2~3日間の上棟を見込んでいましたが、早い現場では1日でこの姿になることもチラホラ。
今までの1か月はなんだったのかと言うくらい、あっという間に出来上がります。
このペースだとあと1か月もあれば完成するのでは!!と言うくらいのインパクト。
残念ながらそんなに早くは完成しません。
むしろここからは上棟ほどのインパクトがないため、一見するとあまり進んでいないように見えます。
でもそれこそ丁寧に仕事をしている証拠。
見えないところだからこそ丁寧に作る。時間をかけて丹念にひとつひとつ。
お客様にとって一生に一度のことだから。当社にとって譲れないこだわりです。