こんにちは。家のコトは生きるコト※ クレアホームの滝島です。 「家を建てる」というよりも「暮らしをつくる」を意識してみる。 暮らし・家事の目線で様々なものを見てみると、家づくりでも違うものが見えてきます。 「家事(かじ)」を「いえのこと」と読むことで家事の概念を変えてみませんか。 今日は【洗面所】について、ちょっと思ったあれこれについて、です。 【洗面所】は「洗面」、ようするに“顔を洗ったり、歯を磨いたりするところ”ですが、 浴室の前にあれば、「洗面脱衣所」ですし、洗濯機があれば「ランドリールーム」でもあります。 昨今、家事における洗濯動線については、様々な提案があるため、 これから最も変化が見られるのが、洗面所のあり方ではないかと思っていますので、 私は、毎回クレアホームで家を建てられるお客様ごとにどのようなレイアウトになるのかが 楽しみで楽しみで仕方ありません(笑) 今回は一般的に、ポピュラーなスタイルは、 「洗面脱衣室内に洗濯機がおいてあるスタイル」かと思いますので、 この場合の家事について考えてみました。 脱衣室に洗濯機があると、脱いだ服をそのまま洗濯機に入れることができて便利なため、 機能性重視の方には、優先順位が高いのだと思います。 さて、その前に「家事」ってなんだろう。何を思い浮かべますか? そんなの掃除・洗濯・料理・整理整頓・子育てじゃないの?と思われましたか? 私も深く考えたことなどなく、そう思ってました。 洗濯は洗濯機があるし、料理も最新の家電があれば早いし、掃除機だって最近はロボットあるし・・・と。 しかし、カテゴリーがシンプルな割に、どうしてこんなにも毎日忙しいのだろう~と、 歯を食いしばって食器を洗っている自分に気が付き、心底疲れていました。 でもあるとき、ふと読んだ記事(※またいつかお話しします)で目が覚めました。 家の中で行うことすべてが『家事』なのだ、と。 実は些細な事の積み重ねで、日々の生活は成り立っているのです。 玄関で脱ぎ散らかされた靴を靴箱にしまったり、新聞紙を束ねて収集日に表に出したり、 古い歯ブラシを捨てて新しいものを買いそろえたり、犬の散歩や、化粧だって髭剃りだってすべて『家事』。 掃除・洗濯・料理で割り切れて終わるわかりやすい家事は、実はあまり存在しないのではないか。 「生きてる限り無限じゃないか」と。 実は、そんな小さいことも??と思われるほどのことも、立派な家事なんです。 ちょっと前置きが長くなりましたが、以上のことを踏まえたうえで、 洗面脱衣室内で行われる『家事」について、思いつくままピックアップしてみました。 あなたはいくつ思いつきますか?そこで何をしてますか? 1.顔を洗う。 2.手を洗う 3.歯を磨く。 4.ひげを剃る。 5.服を脱ぐ・着る。 6.化粧をする。 7.コンタクトレンズをつける・外す・洗う。 8.体重計にのる。 9.薬をつける。 10.爪を切る。マニキュアを塗る。 11.耳掃除をする。 12.ボディクリームを塗る。 13.体操をする。 14.髪を切る・乾かす・染める。 15.洗う前の洗濯ものを分別する。(タオル・おしゃれ着など) 16.洗濯機で洗濯をする。 17.洗い終わった洗濯ものを取り出し、ハンガーにかける。 18.洗濯ものを手洗い(デリケート・靴など)する。 19.洗濯ものを畳む。 20.洗濯し終わった(乾燥した)ものを収納する。 21.鏡を拭く。 22.洗面台を拭く。 23.排水口をきれいにする。 24.床をきれいにする。(掃除機・拭き掃除) 25.ハンドタオルを取り替える。 26.ペットをお風呂に入れる。 27.ストック品(洗剤・シャンプーなど)をチェックして補充する。 28.アロマディフューザーを使う。 29.子供の歯を磨く。 30.窓を開ける・閉める。 31.アクセサリーをつける・外す。 こうして書き出してみると、たくさんありますね。 さらにここに、洗面関係以外の「ここでやるの?」と思われる行動を足してみましょう。 32.アイロンをかける。 33.音楽を聴く。 34.動画・映画・TVを観る。(最近はスマホで観られますね) 35.マッサージをする。 36.運動をする。 37.健康器具を使う。 38.泣く。 39.踊る。 40.歌う。 などでしょうか? 最近は、洗面室・脱衣室・洗濯室・物干しスペースと分けたり、 下着や部屋着用の収納スペースを設けたり、アイロン用のスペースをつけるなど、 様々な工夫がされています。 家事の多様性に加え、家族全員がもれなく何度も使う場所ですから、 家族の予定表があったら、歯を磨きながら確認出来て便利だなぁなどど考えたり、 コロナ禍では帰宅して真っ先に向かう場所にもなりつつあるなぁと考えると、 洗面所の在り方はもっともっと進化しそうな気がしませんか? クレアホームでは、住まいのプランは建築家からご提案させていただきますが、 それにはお施主様のヒヤリングがもとになります。洗面所一つとっても様々な役割があり、 個人差があることをお分かりいただけたかと思います。 新居のプラン造りは、あなたにとってそこがどんな場所なのか お聞かせいただくことから始まるのです。 そして、使う所に収納するのが、整理収納の基本的な考え方になります。 ピックアップした上記の家事によって、使うものが明らかになり、 それらを収納する場所を検討する必要があるということです。 まずはお話をお聞かせください。 次回は「洗面所の役割・その2」で、実際に使うものについて考えてみたいと思います。 お楽しみに! ※「家のコトは生きるコト」とは、生活哲学家である 故 辰巳渚 が主宰する「家事塾」の理念です。 筆者は家事塾での学びをもとに記事を書いています。