こんにちは。家のコトは生きるコト※ クレアホームの滝島です。
「家を建てる」とき、「暮らしをつくる」を意識してみる。
暮らし・家事の目線で様々なものを見てみると、家づくりでも違うものが見えてきます。
「家事(かじ)」を「いえのこと」と読むことで家事の概念を変えてみませんか。
さて、先日行われた完成見学会は、大雪の予報もありヒヤヒヤしましたが、
コロナ禍のため密を避け消毒を繰り返し、ご予約のない方の入場をお断りせざるを得ない
状況の中、無事に終えることができました。
現在建築をご検討中の方には、弊社の仕様素材を感じていただけましたし、
悪天候は塞翁が馬、実際の暖房効果を体感していただくことにもなったかと思います。
ご協力いただいたお施主様のご厚意には、本当に感謝いたします。
ありがとうございました。
実際出来上がった建物には、図面や模型や写真にはないパワーがあります。
また、少し見ただけではわからない部分もあったかと思いますので、
今日は、見どころをご紹介させていただこうかと思います。
1. プライベートスペースのゾーニング
一番のポイントは、脱衣室と洗面室を完全に分けたことにより、混み合う
朝と夕の家族動線が絡まらず、非常に使いやすい間取りということです。
脱衣室内には、アイロンもできるカウンターを配し、下着やパジャマなど
畳んで収納できるチェストを置くことで、洗濯してからしまうまでがスムーズなんです。
なんて理想的!
プライベートエリアにはあえて扉をつけず、かといって丸見えではないレイアウト。
引き込みにすることで、家族で使うときには開けっ放しにしても邪魔にならないドア。
寝室とは離れた場所でありながら、家族全員の日常着や持ち物などが収まる
大容量のファミリークローゼットを、洗面・脱衣室近くに配すれば、身支度して
すぐに出かけたり、帰宅してすぐにお風呂に入れたりできるという優れモノです。
お施主様のイメージやアイデアを、建築家がプランするとこうなるのだなと、
感激しました。
2. 思い描いた造作棚
注文住宅の良いところは、必要なところに必要な分、造作棚をつけられるところです。
とはいえ、コスト面で考えた時には、ものによっては置き家具よりも高くついたり、一度つけたら移動できないデメリットもあります。
今回は、キッチンの食器棚と並んだ大きな壁面収納の色がポイントでした。
食器棚はキッチンメーカーの商品で扉はシート張りなのに対して、
壁面収納は、お施主様が書かれたスケッチのもと、大工さんが集成材で造った棚ですので、
材質の違いがあるため、全く同じにはなりませんが、違和感なくできたと思います。
もし、全く同じ材質扉にこだわった場合は、デザインをあきらめざるをえなかったり、
コストが非常にかかったりしたと思います。ご英断の賜物です。
3. カラースキーム
お施主様のお好みで決まってくる、カラースキーム(色彩計画)ですが、
白をベースにして選ばれたタイルや壁の色が、品よく映えて、
差し色としてスイッチプレートやハンドル、サッシなどで黒を使用することで、
空間が引き締まりました。かっこいいです。
4. 空を切り取る
建築家の先生の設計で、いつも本当に素晴らしいなと思うことの一つは
窓の位置です。こちらのお宅の特徴は、外からはうかがい知れない開放感と、
要所で目にする、切り取られたかのような空の青さでした。(なぜかいつも現場に伺うときは青空でした)
さらに、リビングに隣接する中庭は完全にプライベート空間なため、
なんと、浴室からも中庭やリビングを望めるようになっています。ご家族の会話が聞こえてきそうです。
以上、見学会にご参加できなかった方にも、ちょっとだけ(笑)見どころはお届けできましたでしょうか。
実際の生活や暮らしを感じていただけましたら、幸いです。
完成写真はでき次第、あたらめてホームページにUPしたいと思いますので、お楽しみに。
※「家のコトは生きるコト」とは、生活哲学家である 故 辰巳渚 が主宰する「家事塾」の理念です。筆者は家事塾での学びをもとに記事を書いています。